「冬の暮らし安心」をテーマに雪と共に生きる人々を守り、
次世代に向けた再生可能エネルギーの創出へ
北越融雪株式会社
新潟県南部に位置する十日町市は、市街地でも平均2mを超える雪が積もる豪雪地帯として知られています。冬は街全体が雪景色に覆われ、人々は昔から雪と共に生きてきました。厳しい冬を超えると、雪解けと共に現れる自然の息吹を感じることができ、四季折々の自然の美しさが色濃く残る地域です。

北越融雪株式会社は、ここ十日町市に本社を置き、昔から雪と共に生活してきた地域の人々の暮らしを安全により快適にすべく、様々なサービスを提供してきた会社です。

今回、常務取締役の阿部正樹さんに、北越融雪の歩みや現在の主力事業、そしてこれからの目標についてお聞きしました。
豪雪から人々を守る融雪事業。地域オンリーワン企業を目指して
― 事業内容について教えてください。

「私たちの会社がある十日町市は、人情味豊かで温和な方が多く、厳しい冬を皆で乗り越えてきた地域です。この豪雪地で冬の暮らしを快適に過ごしていただくための融雪事業や、それに付随した商品やサービスの提供を行っています。具体的には屋根や駐車場の雪を解かす融雪設備、暖房設備の設置工事、メンテナンスなどが中心となります。また、冬を越した融雪暖房設備の改修やメンテナンス、屋根・外壁の塗装や断熱窓などのリフォームを通じて、次の冬を迎えるための準備をお手伝いしています」

創業当初は、浄化槽のメンテナンスや水道工事などを行っていたそうです。お客様からの要望にお応えしていく中で、独自の技術を駆使した屋根や路面の融雪設備工事、ペレットストーブの輸入販売、再生可能エネルギーを利用した設備の導入など、徐々に事業の枠を拡げ、地域でオンリーワンの地位を築いてきました。融雪設備においては、戸建住宅から公共建築物まで幅広い施工を行っており、延べ3,500件以上の施工実績を誇っています。
(屋根の融雪工事 施工事例)

融雪設備と並ぶ、北越融雪のもう一つの主力事業がペレットストーブの販売です。
ペレットストーブとは、寒さの厳しいヨーロッパを中心に普及しているストーブのこと。木屑等を粉砕し圧縮して固めた木質ペレットを燃料としているため、有害物質を含まず安心安全の次世代暖房機器として日本でも徐々に知られ始めています。
北越融雪はこのペレットストーブにいち早く着目し、販売を開始しました。

「当社がペレットストーブを取り扱い始めたのは東日本大震災が起こった2011年。地球の温室効果ガスによる温暖化、未曾有の自然災害、地球環境を取り巻く様々な問題が取沙汰されるようになり、私たちもエネルギーを扱う会社として環境に優しくエコなサービスを提供していけないか、と考えていました。そこで『冬の暮らし安心』をテーマにかかげる当社の事業領域の中でペレットストーブが地域のお客様にとって役立つ商品だと考え、取り扱いを開始しました。
ヨーロッパは半世紀以上の歴史がありますが、日本はファンヒーターやエアコンなどの暖房器具が長年使われてきました。他の暖房器具に比べるとまだ歴史の浅い商品ですが、当社は、北は北海道から南は鹿児島まで全国に約100社の特約店がありますので、海外から取り寄せたペレットストーブや関連する商品を特約店を通して全国に販売しています」

ペレットストーブの魅力は環境に優しいだけでなく、温かさの質が他の暖房器具と比べ突出していることだと言います。一度温まると部屋全体が保温されて冷めにくく、部屋の隅々まで暖気を届け広い空間を温めることができるそうです。また灯油などに比べコストパフォーマンスが高いことから、様々な年代に支持が広まっています。

「新築の引き合いも多くありますが、家のリフォームに合わせて新しく取り入れる家庭、またメディアでも取り上げられて若いファミリー層にも人気が出てきましたね。
炎へのあこがれや安らぎによる癒しの効果もあると言われています。毎月販売店にはニューズレターを発行したり、地域のイベントに出店して実際にペレットストーブの温かさを体感してもらうことなどで、より多くの方に知っていただきたいと思っています」
(ペレットストーブの原料となるバイオマス燃料)

雪国に欠かせない融雪設備は比較的大きな熱量を必要とするため、灯油やガス等の化石燃料を使用する方法が一般的です。今、こうしたエネルギーを環境に優しいものへと変化させていく転換期に突入しています。北越融雪は、地球環境の未来を守るために「再生可能エネルギーの普及」に率先して取り組んでいます。

「ペレットストーブ以外にも地球環境に優しい商品の取り扱いを始めています。太陽光発電や蓄電池システム、地中熱や空気熱を利用した融雪設備や暖房設備の施工など、長年の間、エネルギーを扱ってきた強みを活かして様々な再生可能エネルギーの普及に努めていきたいと考えています」

雪と共に生きてきた十日町市の人々に寄り添い続けてきた北越融雪。未来に向けた大きな変革期を迎えながらも、これからも人々の暮らしを守り寄り添い続けていくことでしょう。
お客様との絆を深め、長いお付き合いをしていく仕事です

お客様との信頼関係、絆が重要となる北越融雪の仕事。「工事完了は長いお付き合いのスタート」との方針の下、定期的なメンテナンスや改良・増設のご相談など、お客様とのコミュニケーションを大切にしているそうです。

「お取引があるお客様には、毎月『福寿草』という自社オリジナルの情報誌をお送りしています。企画から編集、記事作成まで自社で行い、お客様の声や社内の出来事を掲載しています。中には、新しい商品を紹介したり、こうした取り組みをしていますといったサービスの案内もニューズレターとして入れていますので、お客様から問い合わせやご相談を頂いたりします。ご高齢のお客様も多いので便りが届くのを楽しみにしているよとの声もよく聞きます」

情報誌の発行は15年ほど前から毎月続いており、現在の発行部数は約3000部。お客様との大切なコミュニケーションツールの一つとなっています。こうした手づくりの温かさ、きめ細やかなフォローが、北越融雪とお客様とを結ぶ絆をより深めています。
学びと挑戦を続けて北越融雪の変革期を支えてください

お客様を大切にするのと同様に、社員教育にも力を入れている北越融雪。社内での勉強会や資格取得支援を通して、社員のスキルアップを図っています。

「社員には一年に一つ資格をとろうと伝えています。施工管理技士といった国家資格や電気関係に関する資格、また直接業務にかかわらなくても自分自身の教養を高めるための勉強であれば会社として支援しています。社員一人ひとりが毎年目標に向かって努力しており、電気に関する資格は社員の6割以上が取得しています。
また縁あって当社に入ってきたからには、実務だけではなく、人間的にも成長して欲しいですね。これまでにも会社で『100キロ歩け歩け大会』というチャリティー大会への参加や様々なイベントを通して、自分自身を見つめ成長できる機会を設けています。
今年はコロナ渦で中止になってしまいましたが、2年に1度社員旅行に行ったり、花見や納涼会など親睦会行事も行っており、社員同士の交流を深めています。ですから組織の壁や先輩後輩の距離感もなく風通しの良い会社だと思っています。」

仕事を通じて技術や知識を深めるだけでなく、学び続けこと、新しいことに挑戦することを会社全体でバックアップして、個々の力を伸ばしていく。そんな風土が北越融雪には根付いています。学生の時以上に勉強する機会が増えたと話す社員の方も多いようです。

「素直な方、誠実な方と一緒に仕事をしていきたいですね。たとえ耳の痛いことであっても他の人の意見をしっかりと聞き入れた上で自分自身で考えて行動できる方であれば、仕事を通じて大きく成長できると思います」

快適な冬の暮らしを提案する北越融雪は、働く社員一人ひとりが地に足をつけて堅実に歩みを続けている会社です。未来に向けて、エネルギーのシフトチェンジが求められている今、変革期にある北越融雪を共に支えてくださる方をお持ちしています。

2020/10/20 取材
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