~商品保管、品質管理、温度帯輸送まで~
物流の明日を支える日乃出輸送
株式会社日乃出輸送
新潟県小千谷市。日本一の大河である信濃川が市の中央を流れ、その恵みが育んだ自然豊かな日本の原風景が残る地域です。この地に本社を置くのが株式会社日乃出輸送。
食料品を中心に、冷凍・チルド・常温など温度管理が必要となる商品の運送サービスを行っています。また、4トンから10トンまでの大型トラックが整然と並ぶ物流センターでは、製品出荷からの保管、商品管理、ピッキング、配送など一連の物流サービスをトータルにサポートできる体制が整っています。

今回お話を伺ったのは、日乃出輸送の次代を担う取締役副社長 郷秀光さん。現社長であるお父様が立ち上げた会社を従業員と共に支え、新しい可能性を模索しながら更なる物流サービスの拡充に努めています。
ー事業内容について教えてください。

「当社は冷凍・冷蔵庫の車両を数多く保有しており、幅広い製品の温度帯輸送を行っています。中心となるのは、新潟県内の大手スーパーや飲食店などに卸す野菜や肉・魚・加工食品などの食料品ですが、その他にも適切な温度管理が必要な精密機器、時には「泳ぐ宝石」錦鯉の海外出荷に伴う成田空港への輸送まで様々なモノを運ぶことができます」

日乃出輸送では、本社倉庫の他、小千谷市内に広い敷地面積をもつ物流センターを有しており、運送だけに留まらず、お客様からお預かりした製品を一時的に保管して適切な温度管理を行い、オーダーに応じて製品を取りだし、ピッキング作業を行い、各出荷先に納品するといった物流のトータルサービスを可能にしています。
こうした大きな物流センターを作るきっかけになったのは、新潟県中越地震だったと言います。

「それまでは倉庫自体を持っていなかったので、お客様先から荷物をお預かりしてダイレクトに各地へ届けていました。すると製品の仕分けや積み込みを行う場所が限られる上、冷蔵庫・冷凍庫を持たないお客様からの製品を一時保管する場所がなかったのです。その頃に中越地震が起こりました。地震直後は、当時あった事務所も冷蔵庫も大きなダメージを受け、会社全体がパニック状態でした。しかし、お客様・社員・協力運送会社のご理解とご協力があり、ピンチを乗り切ることができたのです。そのお陰で震災2年後の平成18年には本社社屋を新築し、更に4年後に第二F/Cセンターを新設することができました。今となっては、よいきっかけだったのかも知れません」
これまで経験したことのないような大きな災害を経て、新しいスタートを切った日乃出輸送。特に注目したいのは、大手スーパーの各店舗に日々必要な分の食品を出荷するなど、一つの配送先に少量ずつの製品を届ける小口輸送にも柔軟に対応している点。より細かい積み込み作業や、温度帯管理が必要になるわけですが、こうしたきめ細やかなサービスを行っているのには、理由があるのでしょうか。

「当社は物流サービスとしては後発の企業です。というのも、父である現社長が日乃出輸送を立ち上げる前は、畜産業を営んでいたんです。そこから一念発起して運送業をスタートさせたため、はじめは元々の取引先であった食肉業界のお客様からのご依頼を受けて仕事をしていました。配送の依頼があれば、各地を回って荷物を積んで届ける。届け先で荷物が空になったら、指示書を元に別の集荷先に向かう。少量であっても数を回り、多くのお客様からのご依頼に応える。こうした形で地道に成長を続けてきました」

きめ細やかな対応で、他の物流企業が開拓していない顧客を見つけだし、信頼を築いてきたことが会社の成長に繋がっているのでしょう。
労働環境を改善し、働きやすい職場づくりへ

「一般的にきつい仕事と思われることの多い配送業ですが、従業員の負担を少しでも減らせるように労働環境の改善に努めています。たとえば、これまではドライバーが各自積み込み、荷降ろし作業を行っていましたが、一人が配送業務で遠方に行っている間、県内を回っているドライバーが配送荷物をまとめ、次の出荷準備を行うなど分業制にして、一人ひとりの作業負担を減らしています。またパレット(運搬する荷物を載せる板のこと)輸送を多くすることで、手作業で行っていた積み込み作業の手間を大幅に縮小させることができます。こうした改善を更に推し進め、従業員が働きやすい環境を作っていきたいです。
またゆくゆくは、中越地区以外にも拠点を構えてサービスエリアを拡大し、新潟県内全域や県外にもよりスムーズに製品をお届けできるようにしていきたいですね」
大変な中にある充実感とやりがい。一緒にいい汗を流しましょう!
ー最後に、どんな方と一緒に働きたいかをお聞きしました。

「私たちの取り扱う製品は、内容がとても細かく手作業も多いので、肉体的・精神的にも大変かも知れません。そしてなかなか表には出てこない『裏方』の仕事ですが、そんな大変な仕事だからこそやりがいがあると思っています。
学歴ではなく、人とのコミュニケーション、協調性が大切な仕事です。一緒に頑張りたいと思えるガッツのある方をお待ちしています」

現在、日本国内における貨物輸送の約9割はトラック輸送だと言われています。日乃出輸送は、私たちが日々便利な生活を送っているその裏側で、日本の物流を支えているのです。
新天地で新たな一歩を踏み出したい方、人々の生活を支える物流業で自分の力を試したい方。
いい汗を流しながら、充実感とやりがいを共に味わっていきましょう。

2020/10/16 取材
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